認知症老人ホーム日々のひとこま

認知症の方々の日常あるあるとたくさんの人間模様・パートの愚痴もいっぱい

娘からの手紙を読んでください

各部屋を回ってベッドを整えていたら


あるバーバが寝ていました。




小夏の顔を見た途端 


「お願いがあります。娘から来た手紙を


読んでください。」そう言うのです。




眼鏡を来て持って来て しゃがんで読め始めると


バーバが「難聴で聞えないから


耳の近くで読んでください」と・・・。





ベッド柵を外して 耳元で大きな声で読みましたが


もう少しゆっくり・・・とか


聞えませんとか・・・



2枚の手紙を読むのに かなり疲れました。




耳が聞こえづらいのは お気の毒ですが


こちらの言う事が理解できないのは


困りますね。



嫌だという事ではなく


スムーズに意思疎通が出来ないという事です。





じゃあ筆談すればいいと思うでしょう。



このバーバ 目もほとんど見えないそうです。



小夏の事は分かるようです。


声で分かるのかもね。






お手紙を読むことくらい


おやすい御用だよ。


そう言うと・・・泣いちゃったよバーバ。



いつも一人で居るんだよ。



耳が遠いと 他の人も困ってしまうようで


話が出来なくなるんだよね・・・。


かわいそうだ・・・。