認知症老人ホーム日々のひとこま

認知症の方々の日常あるあるとたくさんの人間模様・パートの愚痴もいっぱい

食器を舐め回すのは止めてくれ

もはや・・・動物そのもの・・・。


食事が来ると手でつかんで食べたり


食器をペロペロ舐め回しているジーサン。




無表情なのが怖いよ。



一日中無表情でトボトボ歩いてます。


何の目的もなく 行ったり来たり。




乱暴な事はしないので 自由にしているけど


若いころは一生懸命に働いて


家族も居て・・・。





そんな事を考えると 決して他人ごとでは


ないのですよ。






食後に食器を舐めるのも 


家でやっていたわけではないでしょうしね。




入所されている人を見ると


考えさせられる事がいっぱいあります。



誰だって好きで認知症にはならない。


家族と離れて暮らしたいなんて


絶対に思わないよね。




それに加えて この2年はコロナ問題で


思うように面会が叶わないから


認知症もどんどん進んでしまうのかもね。




本当に切ないよ。

廊下に痰を吐くジイサン

ペタッペタと独特な歩き方をするので


姿が見えなくても あのジーサンだと


小夏はすぐに分かります。



痰を吐くジイサン・・・。




昨日 休憩室に居たのですが


あのジーサンの足音がしたので


耳を澄ましていると


カ~~~~ッぺ!!!


カ~~~~ッぺ!!!




そして その間には床にピチャッと


痰が落ちる音がしたのです。


5回だよ!!




気持悪い~~~廊下にですよ。




もうあり得ないですよね


館内で痰を吐くなんて。



どういう神経してるんじゃ!!




すぐに拭き取るべきでしょうが


それは小夏の仕事ではありません。




職員に言ったところで 朝8時頃は


食事介助や片付けタイムで忙しいので


放置されます。




要するに言っても無駄ね。



スルー スルーだよ。


だから小夏も どうでもいい。




全く非常識なので 小夏はこのジーサンには


おはよう~言いません。


そうだ、もう一人 唾を吐く人がいます。




こういった人は 早く出て行ってもらいたいわ~。



ここが終の棲家 特養でなくて


小夏は良かったと思っています。



特養は最期まで一緒だからね。



いろいろな人がいますよ・・・老人ホーム。



廊下に痰を吐く・・・


居室でオシッコする・・・


間に合わないからベッドの中でオシッコする。


トイレに行くのが面倒だから


食器の上にオシッコする。




もう・・・人として 


成り立っていないと感じます。

1週間同じ話を繰り返すバーバ

各部屋を回りベッドを整えてて行く朝。


作業を始めて30分もしないうちに


たどりくつバーバの部屋。



「まあ座ってちょうだい どうぞどうぞ」


お茶でも出てきそうな雰囲気。



バーバ「この間の雪で思い出したけど


若いころに雪が降った翌日に転んだのよ。


バス停まで行くのにスタスタ歩いてたら


もう前にバタンと転んで 手も足も


血だらけになって 痛かったわ~。


何でズボンを穿いて行かなかったんだろう。


バカだったわ~。」



小夏「私も転んだことありますよ。


勢いよく歩いていて つまずきました。


コートが破けたかと思うほど


派手に転んで それからゆっくり歩くことに


しています。」



バーバ「そうなのよ、焦って歩いてたから


転んじゃって 手も足も血だらけで


もう痛くて痛くてね~。


仕事は休んだわ~。


バス停まで行くのにスタスタ歩いてたら


もう前にバタンと転んで 手も足も


血だらけになって 痛かったわ~。


何でズボンを穿いて行かなかったんだろう。


スカートなんて雪の翌日に穿くもんじゃないわね。」




この話は言葉が少しづつ変化して


5回ほど繰り返されました。



雪が降ったのは1月6日(木)なので


それから毎日 同じことを繰り返し聞いています。



ごくごく普通の雰囲気を持っているバーバですが


最近 このように同じ話を1度に5回ほど話します。



そしてそれが連日繰り返されるのです。



これは高齢だから?


それとも認知症が進んだのか?




いろいろ心配にはなるけど


明るいバーバを見るとホッとします。



このバーバだけですよ。


「どうぞ座って~」と話したがってくれるのは。




でも・・・うまく切り上げないと


仕事が進まないし 同じ話を5回以上は


聞きたくないな・・・。




今日も寒いわー。


頑張りすぎないで


ゆったりやってきますー。