認知症老人ホーム日々のひとこま

認知症の方々の日常あるあるとたくさんの人間模様・パートの愚痴もいっぱい

あれやってこれやってと言われ仕事進まない

各部屋を回っていると 寝ている人が居ます。


食事の時しか起きていられない人がいるので


1人で退屈しちゃうのでしょう


小夏によく話しかけてきます。





ハッキリ話してくれる人は


作業しながら会話が成り立つのですが


もうそんな元気な声を出せない人は


囁くように話すので


近くに行かないと何を言っているのか


聴き取れません。




え? なに?


カーテン開けて・・・


このくらいでいい?


うんありがとう。



作業し始めると 又何か言っています。



呼んだ?


うん・・・これをもっと伸ばして。



シャツの袖を直してあげて 作業すると



又呼ばれて・・・




どうしたの?


カーテン閉めて・・・



布団掛けて・・・


靴下履いてるか見て・・・


カーディガンを脱がして・・・




こんなのばっかりで 仕事が進まないの。





このところ よく声をかけてくるおばあちゃん


2名様居るんですが 小夏が行くと


手を振ってくれるので 


待っててくれたんだなと思って


ちょっと嬉しかったり切なかったりしています。





寝ている時間が長いと 筋力も落ちちゃって


骨と皮だけ・・・細くなって お気の毒。



優しい方には 優しく出来る。


出来るだけの事はしてあげたくなる。