認知症老人ホーム日々のひとこま

認知症の方々の日常あるあるとたくさんの人間模様・パートの愚痴もいっぱい

もう私に話しかけないで!

もう私に話しかけないで!


言ってはいけないと分かっていたけど


言いました。(言ってやりました




小夏がシーツ交換をするために


リネン類を各ベッドに運んでいた時のことです。





ある車椅子のおじいさんが


自分の席で大声を出しています。




「トイレに連れて行ってください!!」



それを何十回も繰り返しています。




これ・・・毎日の事です。




しかしトイレに行っても立っていられなければ


抱っこしてオシッコするわけにはいかないので


このおじいさんはオムツしてるんだよね。




だから定期的にベッドへ行って


オムツ交換しているはずなんです。





それでも「トイレに連れて行ってください!!」


それを連呼するので 近くに居る


他の入所者さんは うるさくてたまらない。




小夏はシーツ交換係なので


オムツ交換はしません。



それは介護職員の仕事なんです。




イライラが爆発して


ある入所者さんが 小夏に向かって


「何回も言ってるんだから


早くトイレに連れて行けよ!!」




「私はトイレのお世話は出来ないので


職員がやるから 少しお待ちください」


と言ったのですが 小夏に向かって


「早くしろ!! そんな事は後回しにして


トイレに連れて行けよ!!!!!」だって。




職員が飛んできて 


「トイレに連れて行ってください!!」の


おじいさんを連れて行きました。



残ったのは モヤモヤ気分の小夏だけ。




毎日こんな事が繰り返され


不快な気持ちが消化できません。





ほんの数分して 怒鳴りつけられた


おじいさんの横を通ったので


さっきは 小夏関係ないのに怒鳴られて


すごく不愉快だった。




いつも言いがかりをつけて


不愉快な思いをさせられるから


もう小夏には話しかけないでね!!



そう言ってしまった。




すると・・・


どうもすみませんでしただって。




小夏は係が違うので 出来ないんですよと


念を押しておきました。



ハイ・・分かりましただって。




もう二度とデカい口をきくな!!!


心の中で叫びました。




認知症の人を相手に 何を言うのかと


ご家族側の方々は思うでしょうが


パートの愚痴と思って聞き流してください。




ここで吐き出さないと


小夏が病んでしまいます。