嫌いだったおばあさんから学ぶ
嫌いというか苦手な入所者のバーバ。
耳が遠いから大きな声で
静かにしている他の入所者の皆さんに
不満をぶちまけたりしてる。
小夏は静かにしていたい派なので
大声の人や騒々しいのがとっても苦手。
老人ホームで働くのは辛い感じ。
そうそう・・・このバーバ
声が大きいので 居室で作業していても
何を話しているか聞こえるのですよ。
みんなが集っているホールに居るようで
「貴女 綺麗なお顔してるわね~。
目鼻立ちがパッとして美人だね~」と
認知症で 理解していないバーバに向かって
褒めています。
あら? あのバーバって他人を褒めるんだ。
そう思っていると今度は
うんうん、それはどうも有難うなんて
職員に言ってるよ。
この間は どうしようもない従業員だって
怒ってたのにね~。
そうか、そうか、感謝の言葉を述べる事もあるんだね。
聞いていて嬉しくなっちゃったよ。
他人を褒めたり 感謝の言葉を言うって
聞いていて気持良いんだね。
この老人ホームで働いて数年・・・
毎日騒々しくて 「普通」ではない事ばかりの
認知症相手で 神経すり減ってました。
バーバに 人を褒めるという素敵な事を
学ばせてもらいました。
小夏も文句ばかり言わないで
人様の良い所を探してみようと思います。
・・・今はそう思ってる・・・