認知症老人ホーム日々のひとこま

認知症の方々の日常あるあるとたくさんの人間模様・パートの愚痴もいっぱい

他人をバカにしきってる

他人を蔑んだり(さげすんだり)バカにしては


ならないと思っています。




老人ホームで働くのは大変だと


文句は言ってしまいますが・・・。



毎日の光景の中で 悲しいなと思った事があります。




あるジージは今年の初めには 自分で歩けていました。


今も手すりにつかまって歩くことは可能ですが


車椅子利用が多いです。




春過ぎかな 室内で倒れていて 


言葉も何を言っているのか聴き取れなくなりました。




だからジージも分かってもらえず


不機嫌になる事が多いようです。




他にも目の離せない入所者さんが多くいるので


そのジージに付きっ切りになる事は難しく


1日中 車いすで館内をさまよっています。





時には他人の部屋に入り・・・


時には廊下の隅でオシッコをし・・・


邪魔な所に居て 他の人から注意されます。




それを見て怒る他のジーサン。



この人がなんて言うか…意地が悪い。




そのジージが近くに来ると


こいつは何を言っても分からない馬鹿だとか


白痴(はくち)だからダメだとか言います。




【白痴】 精神遅滞の重度のもの。 
差別用語なので現在は『知的発達障害』という
言葉を用います。



何かにつけて自分が偉いとでも思っているのか


他人をさげすむ言葉が多いジーサンです。



ではなぜ自分が施設に入っているのかを


考えないのでしょうね。





ジーサンの席は ずっと奥なのに


手のかかる人が集まっている所に


わざわざ陣取って アイツはバカだ!



なんだかんだとブツブツ言ってます。




注意をするとバカ野郎!と怒鳴られます。




小夏は怒鳴られるのはいいけど


正論を言っても通じない病人に


対抗意識を持つことに疲れてます。



それをしたら…同じ事だからです。




他人をバカにしきりってはいけない。



それは分かっているつもりですが


気づくとそれに近い気持ちが


心にある事があります。




誰しも好きでこんな状態になったわけではありません。



少しでも快適に過ごせるよう


サポートしてあげないとね。